箆津 乳母ヶ谷 第2遺跡出土の玉類
箆津1区 斜面部 玉類出土状況:鳥取県埋蔵文化財センター提供
- 位置:
- 箆津 乳母ヶ谷 遺跡は、鳥取県琴浦町の北西部の標高45m〜61mの丘陵先端付近に位置します。 古墳時代終末期にあたる7世紀代の集落の斜面を削って造成されたテラス面におかれたような状態で出土しました。 出土した玉の種類はメノウ製勾玉4、碧玉製勾玉1、碧玉製管玉4、碧玉製丸玉2、緑色凝灰岩製管玉1、水晶製丸玉4、ガラス小玉13です。玉の並び方や孔の位置関係等の出土状況の検討から、これらを交互に連ねていたことが分かりました。当時の玉の組み合わせ方までが具体的に分かる好例です。 メノウの赤や、ガラス小玉の青、碧玉の緑等が交互に連なり、彩り豊かな首飾りであったことが分かりました。古代の人々の豊かな色彩感覚を教えてくれる一品です。