古墳時代を通して、福岡県域には数多くの古墳がつくられました。現在のところ、約1万基の古墳が確認されています。発掘調査が行われた古墳も多く、これまでの発掘調査で見つかった玉類は総数10万点近くにおよびます。
古墳から見つかった玉類は非常にバラエティに富んでいます。その中でも、海外に類例が求められそうな玉類の存在は、福岡県の特色をよく示しているといえるでしょう。
当時、玄界灘沿岸で暮らしていた人々は、海を介して朝鮮半島とさかんに交流をおこなっていたことがわかっています。古墳に副葬された玉類にも、そうした交流の一端をうかがうことができそうです。